肥満外来

Obesity outpatient

肥満外来Obesity outpatient

肥満外来

いつでも食べたい物が手に入る豊かな時代になり、肥満による健康問題が増えています。近年は欧米だけでなく、中国などのアジア諸国でも肥満が急増中。日本では成人における肥満の割合は約30%。最近30年間の推移を見ると、成人男性の肥満が増え続けています。健康を支える上で肥満に対する対策が課題となっています。
肥満は、脂肪組織が過剰に蓄積した状態です。健康に問題がなければ治療の必要はありませんが、BMI25以上で、肥満によって合併症が発症したり、健康に問題が生じたりしている場合は「肥満症」と診断され、減量が必要になります。

体重の増加は日常生活でよく経験すること。スタイルの変化を気にする方は多いですが、蓄積した脂肪が病気を引き起こし、肥満症につながることは、意外に知られていないのではないでしょうか。過剰な脂肪の蓄積は、さまざまな病気に近づいている状態ともいえます。これからはBMIの数値と一緒に起こりうる合併症なども意識して、肥満を予防していく時代です。

こんな方におすすめです。

  • BMIが25以上である
  • 腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上ある
  • 最近、急に体重が増えた
  • 特定健診で情報提供を受けた、または保健指導を受けるよういわれている
  • 糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風、脂肪肝などの生活習慣病を指摘されている
  • 睡眠時無呼吸症候群の疑いがある
  • お腹が空いてもいないのに、食べていることがよくある
  • 早や食いだ
  • 運動をしていない
  • 20歳の時から10Kg以上体重が増えている

BMIは、「Body Mass Index」の略で、カラダの大きさを表す指数です。体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割った値です。計算機で計算する場合には、BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
また、疾病率が最も少ない、理想的なBMI値は「22」とされています。BMIの判定表もあわせて掲載いたしますので、ご参考になさってください。

判定 低体重 普通体重 肥満(1度) 肥満(2度) 肥満(3度) 肥満(4度)
BMI値 18.5未満 18.5〜25未満 25〜30未満 30〜35未満 35〜40未満 40以上

BMIによる判定は成人を対象にしています。※日本肥満学会(2016年)の基準を採用しています。