内科

Internal medicine

内科Internal medicine

内科は、循環器、呼吸器、消化器の他、腎臓や血液、内分泌まで幅広く対応する診療科目です。

インフルエンザ

内科

インフルエンザは風邪によく似た病気で、どちらもウィルスを病原としていますが、ウィルスの種類が違います。
インフルエンザはインフルエンザウィルス、風邪はアデノウィルスやライノウィルスなどのウィルスが関与しています。
インフルエンザは、風邪よりも症状が重くなる、という特徴があります。せき、喉の痛みだけでなく、40度近い高熱や頭痛、関節の痛み、強い倦怠感といった症状が全身に現れます。

ウィルスは毎年変化して新しい型が登場しますから、インフルエンザワクチンの予防注射は毎年受けておく必要があります。感染を完全に防げるわけではありませんが、症状の重篤化を抑えてくれます。毎年暮れごろから春先にかけて流行するので、その前に済ませておくのが良いと思います。注射の効果が出るのに半月くらいは必要です。効果は5か月くらい続きます。

喉の痛み

喉は粘膜に覆われて守られているのですが、炎症を起こすと腫れて周辺の神経を刺激し、それが傷みの原因になります。炎症が生じるにはいつくかの要因があります。よくあるのは、細菌やウィルスが侵入した場合です。

因みに、細菌とは自力で栄養を取り込んで生命活動を行うものです。一方のウィルスは細菌の30万分の1ほどの大きさしかなく、自力での生命活動が行えない為、他の生物(宿主と呼ばれます)に寄生して生きています。たばこやお酒の影響も考えられます。飲酒は、アルコールの加水分解の為に水分が失われて喉が乾燥することで痛みにつながります。飴などを舐めて喉に潤いを与えたり、殺菌薬によるうがいを行ったりして対応します。
お医者様が抗生剤を投与してくれることもあります。

倦怠感

体がだるい、疲れた、何もする気になれない、といった気分は誰しも一度や二度、経験したことがあると思います。こんな状態は倦怠感という言葉で表現されます。ただ考えられる原因は、フィジカルとメンタルとに分けられます。

フィジカルの方は、風邪やインフルエンザといった感染症、貧血、心臓や肺の疾患に伴う低酸素状態などが挙げられます。睡眠中に呼吸の止まる睡眠時無呼吸症候群も原因となります。或いは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病や、インスリンというホルモンの分泌不足による糖尿病によっても倦怠感が症状となって現れます。

一方のメンタルな原因ですが、うつ病やパニック障害などが代表的です。アルコールを始めとする薬物中毒によっても倦怠感が生じます。対処法ですが、充分な睡眠、適度な運動、体を温める入浴、アロマセラピーなどは効果が期待できると言われています。ただ倦怠感が続く場合は、早めにお医者様の診断を受け、早期治療を心掛けることが大切です。

風邪

風邪は、鼻や喉に生じる感染症のことで、原因となるウィルスは、ライノウィルス、アデノウィルス、コロナウィルスなど200種類以上あると言われています。どのウィルスかによって障害の程度も変わってきます。典型的な症状としては、のどの痛み、鼻水・鼻づまり、くしゃみ・せき、発熱が挙げられます。「風邪は万病のもと」とはよく聞く言葉ですが、細菌による二次感染にも気を付けなければなりません。気管支炎や肺炎、小さなお子さまの場合ですと中耳炎なども心配されます。風邪には特効薬がありません。基本は自分の体の自然治癒力です。

休養、保温、栄養の3つが大切になります。日頃からうがい、手洗い、充分な睡眠、規則正しい食事を心掛けてください。

人間の平熱とか発熱の目安について、まず触れておきましょう。もちろん個人差はありますが、統計上の平熱は37度をやや下回るくらいです。感染症法という法律では、37.5度以上になると発熱、38度を超えると高熱と定義しています。熱は病気を発見する為の有力なサインですが、熱が出る原因は多岐に亘っています。

小さなお子さまですと、風邪、扁桃炎、中耳炎などの他、顔に赤い発疹が現れるはしか、日射病、熱中症、法定伝染病である日本脳炎などが考えられます。大人の場合には、発熱の仕方によって病気との関係を推測することができます。

  • 急な高熱日本脳炎、ポリオ、結核性髄膜炎などの伝染病
  • 階段状に上昇する熱腸チフス、肺炎、肋膜炎など
  • 乱高下する熱敗血症、腎盂炎、心内膜症など
  • 型が決まっていない高熱急性肝炎、インフルエンザ、はしかなど

微熱が長く続く時は、肺結核、腹膜炎、のどや鼻の慢性炎症、リウマチ、婦人病、更には悪性腫瘍などの疑いがあります。いずれにしても発熱が続く場合はお医者様の診察を受けてください。自己判断で解熱剤を飲むのは、避けて欲しい行為です。